ステージングサイトを使用して、WordPress.com サイト全体のコピーを作成します。テーマやプラグインの大幅な更新、互換性の欠如、その他の重要な変更を主要な本番サイトに適用する前に、ステージングサイトでテストできます。このガイドでは、WordPress.com のステージングサイトを作成する方法について説明します。
この機能は、WordPress.com ビジネスプランおよびコマースプランをご利用のサイトで使用できます。ビジネスプランをご利用の場合は、必ず有効化してください。無料プラン、従来の Pro プラン、パーソナルプラン、プレミアムプランのサイトでこの機能を利用するには、プランをアップグレードしてください。
このガイド内
ステージングサイトは、プラグインやテーマのアップデート、または本番サイトに作成する予定のその他の変更をテストするのに便利です。
ステージングサイトを作成するには、次の手順を実行します。
- ダッシュボードの「サイトリスト」にアクセスします。
- サイトのリストから目的のサイトをクリックします。
- 「ステージングサイト」タブに移動します。
- 「ステージングサイトを追加」ボタンをクリックします。
ステージングサイトをすでに作成済みの場合は、ここには「ステージングサイトを管理」ボタンが代わりに表示されます。
ステージングサイトを作成したら、「サイトリスト」から、またはサイトの概要ページにあるメインサイトアドレスの横のドロップダウンボックスから、そのステージングサイトを選択できます。
ステージングサイトを選択すると、黄色の枠線と、黄色の「ホーム」ボタンが表示されます。
ステージングサイトの機能は既存のサイトから新しいサイトにコピーされます。新しいステージングサイトのアドレスは staging
から始まり、 4つのランダムな文字とサイトアドレスが続きます。
新しく作成したステージングサイトは、元のサイトから完全に切り離されています。一方を変更しても他方には影響しません。
本番サイト (メインサイト、ライブサイト) にアクティブなプランがある限り、ステージングサイトは引き続きアクティブになります。本番サイトとステージングサイトは同じストレージ割り当てを共有し、ストレージは半分ずつに分割されます。
次のサイト固有のデータがステージングサイトに複製されます。
- 投稿
- ページ
- テーマ
- プラグイン
- メディアのアップロード
- ユーザー
- 設定オプション、API キー、サイトに保存されたあらゆるデータベースデータ。
これらの機能はサイト固有なため、次の WordPress.com 固有のデータは新しいサイトにコピーされません。
ステージングサイトは、本番 (ライブ) サイトとほぼ同様に機能します。SFTP、SSH、phpMyAdmin には、ステージングサイトの概要ページの「サーバー設定」タブから同じ方法でアクセスできます。ステージングサイトでは、プラグインのインストール、テーマの切り替え、バックアップの復元をライブサイトと同じように実行できます。
ステージング環境と本番 (ライブ) 環境の間で、データベースとファイルシステムを双方向で同期できます。唯一の例外は WooCommerce を使用しているサイトです。ステージングサイトの作成後に受け取った注文を上書きするリスクがあるため、WooCommerce データを本番環境に同期することはできません。
本番サイトとステージングサイトの間で変更を同期するには、両方のサイトにアクセスできる必要があります。ユーザーが一方にはアクセスできるものの、もう一方にはアクセスできない場合は、そのユーザーを本番とステージングの両方に管理者として追加して、変更を同期できるようにします。
以下では、本番環境をステージング環境に同期、および ステージング環境を本番環境に同期する方法について説明します。
デフォルトでは、検索エンジンはステージングサイトのインデックス付けからブロックされます。ただし、この動作はサイトのルートフォルダーに置かれるカスタムの robots.txt
ファイルで上書きできます。
テーマやプラグインの使用を使用する前に、ステージングサイトを本番サイトの新しいコピーにすることをお勧めします。ステージングサイトを再読み込みして本番サイトのコピーに戻す場合は、次の手順を実行します。
- ダッシュボードの「サイトリスト」にアクセスします。
- サイトのリストでステージングサイトのタイトルをクリックします。
- 「ステージングサイト」タブに移動します。
- 「ステージングサイト」セクションで、「データベースとファイルの同期」セクションを見つけます。
- 「本番環境からステージングへ」オプションを選択します。
- 「同期」ボタンをクリックします。
確認ウィンドウが表示されたら、「同期」をクリックして続行します。
メディアファイル、プラグイン、テーマ、データベースのコンテンツ (投稿、ページ、メニューなど) をステージングサイトから本番 (ライブ) サイトに同期するには、以下の手順に従います。
変更に問題がなく、その変更をステージング環境から本番環境にコピーする場合は、次の手順を実行します。
- ダッシュボードの「サイトリスト」にアクセスします。
- サイトのリストでステージングサイトのタイトルをクリックします。
- 「ステージングサイト」タブに移動します。
- 「ステージングサイト」セクションで、「データベースとファイルの同期」セクションを見つけます。
- 「ステージングを本番環境へ」オプションを選択します。
- ステージングサイトのどの部分を本番サイトに同期するかを選択します。
- テーマファイルとディレクトリ: 新しいテーマを追加した場合、既存のテーマを新しいバージョンにアップグレードした場合、テーマファイルを編集した場合���、このオプションを選択します。アクティブなテーマを変更する場合は、「サイトデータベース」を同期しない限り、本番サイトでもテーマを手動で有効化する必要があります。
- プラグインファイルとディレクトリ: 新しいプラグインをインストールした場合、既存のプラグインを新しいバージョンにアップグレードした場合、プラグインファイルを編集した場合は、このオプションを選択します。プラグインを有効化または無効化する場合は、「サイトデータベース」を同期しない限り、本番サイトでも同じ操作を手動で行う必要があります。
- メディアのアップロード: アップロードディレクトリ内のすべてのファイルとディレクトリをコピーします。WordPress でファイルをメディアのアップロードとして表示する場合は、「サイトデータベース」も選択する必要があります。
- wp-content のファイルとディレクトリ: themes、plugins、uploads を除く wp-content ディレクトリ内のすべてのファイルとディレクトリを同期する場合は、これを選択します。
- 追加のウェブルートファイルとディレクトリ: wp-content ディレクトリを除く、WordPress ルート内のすべてのファイルとディレクトリ (WordPress 以外のファイルも含む) をコピーする場合は、これを選択します。
- サイトデータベース (SQL): 投稿やページの追加または編集、新しいメディアのアップロード、サイトエディターを使用したサイトテンプレートの編集、データベースに保存されたデータに関連するその他の変更を行った場合は、このオプションを選択します。注文を上書きするリスクがあるため、WooCommerce プラグインがインストールされているサイトではこのオプションを有効にできません。
- 「同期」ボタンをクリックします。
- 確認ウィンドウが表示されたら、「同期」をクリックして続行します。
ステージングデータベースを本番環境にコピーすると、ステージングデータで置き換えられるため、本番サイトの既存のデータが失われる場合があることにご注意ください。ステージングサイトの作成後に受け取った注文を上書きするリスクがあるため、WooCommerce データを本番環境に同期することはできません。
本番環境の PHP バージョンは、ステージングで設定したバージョンに一致するように自動的に更新されません。両方の環境で同じ PHP バージョンを使用するには、本番環境の PHP バージョンも手動で更新する必要があります。同期が完了したら、サイトの「Web サーバー設定」に移動して本番環境の PHP バージョンを変更できます。
ステージングサイトを削除するには、次の手順を実行します。
- ダッシュボードの「サイトリスト」にアクセスします。
- サイトのリストで本番サイトのタイトルをクリックします。
- 「ステージングサイト」タブに移動します。
- 「ステージングサイト」セクションで、「ステージングサイトを削除」ボタンをクリックします。
ステージングサイトは、サイトの管理者であれば誰でも作成できます。ステージングサイトが他の管理者によって作成された場合でも、サイトの所有者は常にステージングサイトの所有者として追加されます。
データベース内のすべての WooCommerce データがステージングサイトに複製されます。これにはデータベースに保存された顧客、商品、注文、その他の WooCommerce 関連の情報が含まれる場合があります。また、本番環境とステージング環境を区別するために一部のプラグインで使用されることがある、WP_ENVIRONMENT_TYPE=staging
定数が wp-config.php
ファイルに追加されます。
ただし、WooCommerce がサイトで有効になっている間は、ステージングサイトの作成後に受け取った注文を上書きするリスクがあるため、データベースを本番環境に同期できません。
現在、本番サイト1つにつきステージングサイトを1つだけ作成できます。「サイトをコピー」機能を使用すると、サイトのコピーを無制限に作成できます。
ステージングサイトの URL は、本番サイト名の前に「staging-[random-four-characters]
」を付加して自動的に作成されます。ステージングサイトはライブサイトとして使用することを想定していないため、このアドレスを編集したり、��スタムドメインを追加したりすることはできません。公開する目的でサイトのコピーを作成するには、代わりに「サイトをコピー」ガイドの手順を実行してください。
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